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World Baseball Classic(3-1) [World Baseball Classic]

なかなか書く暇が有りませんでしたが…。
#大塚さんのblogにはちょこちょこ書いている癖にね(笑)

王監督がWBC日本代表を引き受けた英断はこれからのWBCや野球界において
大きな一石だったのではないかな、と今では思っています。
逆に長嶋が倒れていなかったら恐らくアメリカで指揮していたのは彼でしょうね。
でも果たしてそれでWBCを制覇出来ていたかどうか、となると正直言って分からないです。

「松井秀も長嶋監督なら出てた筈。」
「長嶋も選手と一緒に盛り上げてくれる。」
「やっぱり日本代表は長嶋さんでなくっちゃ!」

結果論に過ぎませんが、長嶋が倒れた事はON人気に支えられていた部分の危うさを
浮き彫りにさせた上に王監督が引き受けるまでは「一体どうなるんだろう?」と思ってました。
アテネで実質的に監督を務めた中畑も頑張ってはいましたが、個人的には実績ではちょっとね…。
星野も候補に上がってましたが、それって結局ON人気のスペアみたいな感覚でしかない。
まさか現役の監督が韓国みたいに出てくる? 恐らくまず有り得ない。
むしろMLBですら選手を出す事に渋る風潮では日本だって同じ事だろう、と。

そして苦悩の末立ち上がった王監督。戦友の無念を胸に日本代表を率いる事を決断したのです。
更には日本球界を見渡しての責任感、今まで無かった世界一を争う舞台と言う荒波の中へと。
その時私は王貞治が現役時代素晴らしい選手だった事を思い出さずにはいられませんでした。

今後も破られる可能性は薄いであろうホームラン最多記録。
つい最近バリー・ボンズがMLB歴代二位になりましたけど、歴代一位にして
世界少年野球推進財団を共に立ち上げたMLBの伝説的打者でもあるハンク・アーロン。
MLBのあるアメリカでは伝説を特に尊びますしね。純粋に野球を愛するファン達の盛大な声援を受け
世界にも知られる伝説を持つ男が監督を務めた事は世界中に大きな一石を投じる結果となったのです。

野球の伝道者自らがこうして産声をあげたWBCに立ち会った事、これも歴史に残る事でしょう。
片や現役の監督ですが、ハンク・アーロンは今でもアメリカ各地で野球を教えていると聞きますしね。
そんな彼が始球式を努めたWBC決勝戦で日米の伝説的ホームラン打者が大舞台に揃い踏みで
華を添える…これだけのメッセージ性を世界中に伝えるシーンはこれ以上無かった気がします。

2人の大打者が見守る中で繰り広げられた決勝戦。
優勝した日本は言うまでも無いですが、最後まで諦めなかったキューバも見事に戦いました。
そして、今後の世界中の野球を愛する者ににとって特別な舞台にしていく意味でも。

失礼ながら長嶋監督ではたとえ優勝しても日本だけの盛り上がりで終わった気がするのです。
勿論、その他の監督にしても同じ事が言えるでしょう。こう言う風に考えると王監督が
WBC日本代表を引き受けた事はこれからの野球の為にとって良かったのではないかな。
だからこそWBCに起こった様々な問題点をこれからじっくりと議論しあい改善しながら
世界中の誰もが見ても、また野球を志す者達の為にも世界一の大会にしていって欲しい。

決勝戦終了後、キューバのカストロ議長が次回WBC開催地名乗り上げを見せたように
韓国が三度に渡る日本との熱戦に一喜一憂したように、更にはアメリカを下したメキシコが
日本に激励を送ったように、国を超えて野球を愛する者達が様々な反応を残したように。

『野球を通じての国際交流』

試合終了後、王監督がキューバの選手達と握手を交わすシーン。
あの中には世界少年野球推進財団のイベントに参加していた選手もいたのです。
きっと優勝も当然ですが、野球に人生を賭けてきた事が報われた思いだったでしょう。

まだまだ語る事は尽きませんが、改めて大英断だったと思います。
イチローと王監督で感じた事も有るのですがこれはまたの機会に…。

(追記)
「僕は野球しかやってこなかったし野球しか知らないから、だから野球の魅力を皆に教えたい。」

現役最後の方になって思うように活躍出来ない状態となっても一本足を頑なに貫いた姿勢。
王監督は大好きな野球に貢献出来る事、野球ファンが喜ぶ事をずっと考えていたのでしょう。
そして監督の采配を見ても選手をとことん信じる姿勢。まさしく『信念』の人ですね。

イチローは自分の信念と同じ匂いを王監督から感じた気がします。
何となくだけど、いつかは同じ道を歩むような気がしてるのですよ。
だから王監督に打撃について聞いてみたのでしょうし、理解者を得たような感覚を受けたかも。
こう見ると王監督と並んでたのを見てイチローなりに甘えてたんじゃないかなと思います。

・・・予感だけど次回のWBCは辞退するかも。
「必ずしも僕が出る必要は無いと思います。何故なら・・・」


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